▼国民健康・栄養調査
山形市保健所 副所長 加藤裕一
国が行う調査にはさまざまなものがあります。その中で「国民健康・栄養調査」は健康増進法(平成14(2002)年法律第103号)に基づき毎年実施されています。また平成24(2012)年以降は、同年を初年として4年ごとに対象者を広げた大規模調査を実施しています。
この調査の目的は「国民の健康増進を図るために、栄養・身体状況・生活習慣の実態を把握すること」です。調査の結果は、健康増進に関するさまざまな施策に生かされています。対象者は全国から選ばれた地区に住む世帯の皆さんです。調査内容は大きく3つ、(1)1日の食事内容の記録(1歳以上)(2)地区会場における身長と体重測定(1歳以上)・問診・腹囲・血圧測定・血液検査(問診以下は20歳以上で了解を得られた方)(3)生活習慣などに関するアンケートです。調査票は栄養摂取状況調査票(世帯ごと1部)、身体状況調査票(1歳以上の対象者に1部)、生活習慣調査票(20歳以上の対象者に1部)の3種類で、内容も多岐にわたります。
実際の調査は調査地区を管轄する保健所が行います。今号(本紙18ページ)に掲載されておりますが、10月~11月に市保健所で、保健所長を中心に調査班を編成して医師、管理栄養士、保健師などの調査員が調査を実施します。調査票の集計業務は国立健康・栄養研究所が行います。
令和6(2024)年度は大規模検査の年にあたり、併せて歯科疾患実態調査も行います。対象地区には市内で選ばれた地区が含まれています。ぜひご協力ください。
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